金木犀 (#novelber 2021 お題11/8分)

 金木犀の香りをコーヒーに添える。

 寒さの混じる風が吹くオープンテラス。

 砂糖代わりの匂いは苦味を和らげ、季節のフレーバーとして口の中に広がる。

 流れる雲が日差しを隠す。

 平日の街並みを通行人が彩る。

 早上がりした日のカフェ。

 日常の中でしか味わえない特別を堪能した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る