第12話

ちょっと、ゆったりした気分にさせてくれる昼下がり。


お気に入りのノートを、革のハンドバックから取り出すと、カフェ日記をメモする。



 ここのカフェ、2号店は考えているのかしら。




「ありがとうございました~。」と店員の声を背中に受けながら、駅バスへと歩く私、今日は仕事が早く終わったおかげで、休みの日。

*




 カウンターの奥に、足を組んで座っていたら、眠ってしまっていて誰も起こさなかったみたいで、机の上にはお茶がおいてあった。


カップの絵柄から見て、多分あいつだろう。


私は時計を見て「あ」と呟いた。


その声に外の木にとまっていた鳥が一斉に、とびたった。

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