第十四章    ~ 言の刃 ~

第16話

「牙をむくって?貴女は何をしたの?」


すると彼女の瞳から雫が零れる・・・


『ただ怖くて仕方なかったわ・・・罵倒を沢山浴びせられたもの』


『だから分からナイフリをしてココロを壊していった・・・』


『人を傷つける・・・それがわたしの傷にもなった・・・』


「待って!だから何をしたの?」


『傷付かナイフリ観ナイフリ・・・そして人を傷付けた・・・』


罪の大きさを知り償うキモチが伝わらず罵倒になって降り注ぐ・・・


ただ痛い・・・彼女の痛みが響いて来る・・・

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