第十章     ~ 紅き刻 ~

第12話

微かに入りし月明りに照らされて・・・


闇が静寂に包まれし私達を刻み始めた・・・


『さぁ・・・聴きたいコトがあるんでしょぉ?』


そのコトバに誘われワタシは重たい口を開いた・・・


「貴女はどぉして此処に身を置いているの?」


当たり前のよぉに出たコトバはこれだった・・・


『自分を戒める為よ・・・』


やはりその瞳は遠い・・・


「戒める為?ひとりで淋しくはナイの?」


「何があったの?」


ワタシは何処か淋しげな瞳に問いかけてみた

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