第51話
そんな中で有栖美月は真姫に目をつけた、と。
…やっぱり、有栖美月って昔から真姫のことを警戒してるんじゃ?
まぁ真姫は良い女だけども。少々性格がキツくてちょっと好意を寄せられたら好きになっちゃうダメ子だけどね。
昔から虐められてたらしいし、入学式の挨拶しただけでこうして自ら会いにくる時点で有栖美月は真姫のことを警戒してると確信させるには十分。名探偵七緒の推理は当たる。今んとこドラマで犯人外したことないもん。
親友が誉人の奥さんかぁ。
…あのホテルのブッフェ毎年食べられるかも?
それはそれでよき。
でも問題は、真姫が蓮水さんのことをあまり好意的に思ってないことだ。
『見る分はいいけど、あれは天然の匂いがする。』
本人曰くそういうことらしく。
真姫は天然な人が嫌い。常識的に考えて、考えられないミスをしたり妙な勘違いをしてキョトンとしている、いわゆる天然と言われている人たちを理解できないのだとか。
それがまた可愛いという世間の風潮も気に入らない、と。
単純に真姫のフラレる原因にそれが多いからでは?と思うけど。
真姫は好きって言われたら好きって言い返しちゃうくらいちょろいけど、すぐに身体を許したりしないし割と健全な距離の詰め方をする。
要は告白すればすぐOKするのに、付き合い方は超慎重なわけだ。
そこで彼氏との齟齬が生じる。
ちょろいと思ってた子がめちゃくちゃマトモで手を握るのも慎重、なんて話が違うじゃないかってなるクソ野郎が結構いる。
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