第19話
佐々木を知ったのは、高校1年の終わり頃。
不穏な噂がたっていた。
確か、私と同じ中学だった女。
元からいい話は聞かなかった。
良くも悪くも、“お姫様”。
そう呼ばれていた。
所謂、相手がいないとダメな女だ。
特別、気にすることもなく、関わらなければいいと思っていた。
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