偶然の必然
第55話
入学式のあの日から
ずっと三人で過ごすことが増えた
講義も同じものが多く課題を
一緒にしたりご飯を食べたり
くだらない話だけでもすぐに夜になった
みんな大学に入るタイミングで
家を出てきたみたいで一番近い私の
アパートでよく集まるようになった
二人とも部活で忙しいそうだけど
そんな二人のいろんな毎日の話を聞くのも
楽しかった
「なぁ那智も尊もあの王子様先輩集団と
知り合いなのか?」
みんなで課題をしている時にふと想太が
聞いてきた
「え?あの六道先輩たちのこと聞いてる?」
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