第77話

病院に着き、診察室に通される。




台の上には、小さな箱が1つ。




タオルの上に、横になってるのサラ。





『ララちゃんはここから出たら左の方にいます。僕は奥にいますので。』





先生が診察室から出て行く。




『Yちゃん?』





『Iさん、私ララに会ってくるから。』





『うん。分かった。』




診察室からララの元へ。





Iさんがサラと2人でいられる時間を作ろうと思った。





病院に向かう最中、Iさんはペット斎場に連絡を入れていた。



明日、引取に来るらしい。




『Yちゃん、今日は家に泊まっていいからね。』





『ありがとう。』





ララの子供が1匹だったから、私が引き取る予定だった。



3匹の時はIさんも1匹、私も1匹、後は友達にって予定だった。




今日の夜はサラと一緒に寝ようと思う。




その時に私には時間が貰えるから。





ララが目の前にいる。




手を入れて





『ララ』





ララに触れる。





ララは横になってた身体を起こし、私の方へと寄ってくる。





『ララ、おめでとう。』





ララ……





『ララ、ありがとう』





ララの子供が





『ララ、ごめんね。』





いなくなっちゃったよ。

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