第43話

たくさん、寂しい思いをさせていた。




たくさん、我慢をさせていた。





ララを私の心臓辺りで抱き上げ




『ララ、大好きだよ』





ごめんねじゃなく、気持ちを伝える。





そして、寝る支度を済ませ




ララと一緒に布団に入る。




私が横向きの時はお腹付近



仰向けの時は足の間で寝るララ。





必ず、おしりを向けて眠るララ。





この時の気持ちを、ずっと覚えていたいのに




若かった私は、やはり繰り返してしまう。





今なら、分かるのに。

ララがずっとは隣にいない事。



若い私は、ちゃんとは理解していなかった。





早く帰る日が、段々と減り、段々と時間も遅くなる。




ララはその度に暴れて、気持ちを教えてくれる。



そしてまた早く帰る。




その繰り返しを何度したかな。

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