第83話

頭をポンポン撫でながら




『聞いてやるから言ってみろ。』




俺は優しく問い掛けた。




スーツの胸ポケットには、ヨウの携帯と通話中の携帯が入ってる。




ユウキから電話が来てすぐにユウヤさんに




『ユウキから呼び出しなんですけど……』




って言った時はやっぱりユウヤさんだ。




『俺も行く。』




そして話しを聞いてたヨウは




『俺も。』




2人してすぐに立ち上がったんだ。




周りにいた7代目も15代目もニッコリ笑って



『行け行け~』




なんて言ってたな。




ユウキ……お前は幸せものだな。




一番、可愛がられてると思うぞ。




男の中で。




俺の車の後部座席にはヨウとユウヤさんが乗ってる。




スモークでこちらからは見えねぇけどな。




そしてポツリ、ポツリ話し始めたユウキ。



立ち止まったら、吐き出して進めばいい。



お前にはみんながいる。

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