第53話
『ユウキ。』
ユウヅキが俺を呼ぶ。
そして何故か俺の前に立ち
『寂しくなんかねぇよ。』
父ちゃんみたいな、兄ちゃんみないな顔をして頭を撫でてくる。
『何言ってんだ、お前。』
撫でられてた手を振りほどき俺は部屋の方に歩きだすと
『おい。』
『あ?』
『もう少し時間をやれ。』
無愛想野郎みたいな顔をして言うソラ。
ソラの隣に立つユウヅキ。
なんか……嫌だ。
何かが嫌だ。
なんなのか分からねぇけど……
嫌だーー…。
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