第49話

ボケーっと過ごしてたらいつの間にか放課後で




校門前には金メッシュのカケルの姿があるはずが……




『……あ?』





『あ?じゃねぇだろ。乗れ。』




何でソラがバイクに乗ってんだよ!!




『カケルは?』



『倉庫。』



『何で……おまーー…』



『少しは気を遣え。』





なんて偉そうに言いながら顎で後ろに乗れと合図する。




俺は黙って指示に従い、後ろに乗ってから




『お前に言われなくたって分かってたからな!!』




文句を言う。




『はいはい。おじさん、ちゃんと掴まってろよ。』




こんな自分が嫌になる。




分かってる振りしか出来ない自分が……嫌だ。

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