第63話

そしてヨウは更に私の心を掴んでは揺らすのーー…




『言えよ。』




“お前の頼みなら、俺等は喜んで聞いてやる。”



“俺等はお前を見捨てねぇ。”



“言えよ。『助けて』ってーー…”



“なぁ。言っちまえよ。”



“ユウカの泣き顔なんて見たくねぇからよ。”




いつだってそうなんだ。



彼等は私を置いてかない。



いつだって私を連れて行くんだーー…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る