第30話

サツキの声に気付いたのかユウカが後ろを向いた気がした時だ



サツキは叫ぶのを辞め、ボンネットを一度叩いた。



1度叩くのは“スピードを落とせ”の合図。



3度叩くのは“スピードを上げろ”の合図。



“止まれ”の合図は叩かずに中に入る。



スピードが落ち始めた頃、俺は窓を少し開けサツキの後ろ姿を見れば




右手を上に伸ばし、ピースサインをしてる。




そして中に入った来たサツキは



『安心して待ってろよ。』


“俺等がすぐ助けに行くからな。”



そう呟いた後に




『倉庫に戻れ』



サツキの合図で車はUターンをする。

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