第35話

ドレスに着替えて、時間まで待機してる時だった。




ノックもせずにユウヤが入って来ては



『具合どうだ?』



なんて言いながら近づいてくる。



『平気だよ。みんなは?』



そう言えば



『くんなって言って、もう式場にいるはずだ。』



そう言って私の前に立ち止まり



『綺麗だな。』



“ユカ…結婚しても、変わらねぇお前で居てくれな?”


“サトルを思ってるままのお前でいい。”


“塞ぎ込みがちなお前でいい。”


“いつまでも守ってやる。”



“お前と子供も全部守ってやれる親父になる。”



“だから約束しろよ。”



“墓まで一緒にいるってよーー…”



そう言うユウヤは




優しい顔をした男だった。

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