第65話
『ヒロさん、ユカは責任持って連れて帰ります。』
“ユカに少し休みを下さい。”
“私、頑張って働きます。”
“ユカを休ませてあげて下さい。”
ユキがヒロさんに頭を下げる。
『ユカちゃん、落ち着くまで休んでいいよ。』
“その代わり、毎日連絡はくれな?メールでもいいから。”
そう言ってヒロさんは辛そうに笑った。
どうしてかなんて分からない。
ヒロさんのそんな表情は初めてだった。
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