第61話
視界が歪む。
顔を上げられない。
そしてエレベーターからはレントとお客様が降りて来て
店からはユキがお客様と一緒に上がってきた。
『ど~もな!って嬢ちゃん?!』
『ユカ?!』
二人してお客様なんてそっちのけ。
私は左に立つユキの右手を取って店に戻ろうとするけど…
レントに右手を掴まれてしまい
顔を上げてしまった。
彼等にはバレたくなかった。
泣いている事をー…
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