『ねぇ、リョウ？こっち向いて？』

『やだ。』

リョウは私の方を向くのを拒否をする。

『アキラ？』

『悪ぃ』

アキラまでも拒否をする。

そしてー…

『なぁ？ユカ。俺な…』

“ユカが無理して笑うのは見たくない。”

“今、ユカは辛そうな顔してんだろ？”

“ユカの辛そうな顔も見たくない。”

“ユカはいつもそうだ。”

“下手くそなくせして嘘をついて笑うんだ。”

“ユカにはいっぱい笑って欲しいのに…”

“その笑顔を無理させちまってるのは俺等なんだよな。”

“分かってっけど…それでも側にいてーんだ。”

“ユカには側で笑ってて欲しいんだ。”

リョウは立ち上がってドアの方に歩いてく。

一度も私を見ないで。

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