第61話

『あぁ』


電話をしてきたのはユウヤなのにユウヤは何も言わない。



『誕生日おめでー…』




私の言葉を遮るユウヤは




『お前が帰ってくるまで、誕生日暴走はしねぇ。』



『…え?』



『言ったじゃねぇか。』



“女を後ろに乗せて暴走すんのも、女を暴走に参加させんのもお前が最初で最後だってよ。”



“約束したろ?誕生日暴走の時お前を後ろに乗せてやるって。”



どうして彼はこんなに優しいのだろう…



逃げた私に




どうしてこんなにも優しく接してくれるんだろう…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る