第54話

私はソファーを借りて眠ろうと思ったけど…



なかなか寝付けない。



いや…視線が気になって寝れない。



『何?』



チトセがずっーと私の顔をしゃがみこんで見てる。



穴が開きそうなくらい見てる。



『ん?ユカの寝顔見ようと思って、見てるだけだよ?気にせず寝ていいからね!』



ニコっと笑うチトセ。



可愛い笑顔がまた憎い。


リョウみたいに可愛いスマイルをしてるチトセ。



てか、こんな状況で寝れる人っているのか?



いや…いないだろうよ?



いるなら拝見してみたいもんだね。



『チトセ…近いよ。』


『そう?』



えぇ…あなたの顔と私の顔の距離分かってます?



きっと…数十センチしかないと思うよ?

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