第8話

『だから、返してくれる?』




“ユウヤもー…”



“ネックレスも。”



“私が戻ればアナタは用無しよ?”



“真実を言われる前に出て行った方がいいんじゃない?”



“私が上手く言っておくから。”



そう言って彼女は手を私に差し出して近づいてくる。



彼女の名前は分からない。

聞く余裕もない。



そんな中でも分かったのは…彼女の瞳は本気だった




って事くらい。



逃げ出す私に彼女は



『ネックレス返しなさいよ!』



と叫んでいたけど…止まらず逃げたんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る