第2話

『ユカ?どした?』


リョウが心配そうに顔を覗きこんでくる。



私は携帯を持ったまま、リビングのソファーからピタリとも動かない。




そりゃそうだ…




勝手に決められる。




今まで、父が私にお金を出してきたのはー…




自分の出世の為だったんだ。

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