第33話

『ツバサもありがとう!』



黒い笑顔は見たくなかったからニィって笑った。



『俺にはくれないのかと思っちゃったじゃん!てか、ユカちゃん笑ってた方が断然可愛いよ!そー言えば、彼氏は?』




彼氏かー…





もうすぐで1年だった。




忘れちゃいけないんだ。




背負っていくモノをー…





『いないよ。』




普通に答えただけなのに…



聞かれた事に対して答えただけなのに…





『お前…なんて顔してんだよ。』

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