第70話
「…何時、くらいから…?」
傍らに、転がっているスマホを開きながら、伊織くんに、問いかける。
「18時くらい、からっすか、ねー」
スマホの画面に浮かんでいる時間は既に、21時過ぎをさしている。
「…え…?その間、ずっと…?起こしてくれれば、良かったのに。…それじゃなくても、帰っちゃえば…、良かったのに…私なんかの、こと、放っといて」
「あまりにも海乃さん、気持ち良さそうに寝てたから」
起こしちゃ、かわいそーだと、思って。
「…や、それにして、も…」
「部屋のカギ、海乃さんが持ってるでしょ?もし、ヘンなヤツでも入ってきたら、どーすんのー?」
言われて、無意識にジーンズのポケットに入れていたカギに触れる。
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