15.2年A組

第24話

「装置を作るから、2年A組の教室に戻ろう! 後はLINEで残りのみんなを招集して!!」

岩木は叫ぶ。


リーダーはリーダーとしていじめっこたちを2年A組に戻すべく、LINEを打つ。


そうして、みんなが元の教室に戻って来たと思ったが、斉藤が言う。涙声で。


「松山は戦死した。こいつが形見なんだ。死体は持ってこれなかったから」

そうして半泣きで見せたのは、血みどろのスマホ。


「まじか!」叫ぶ鈴木。


「ところで俺たち戻れるの?」と斉藤。


「戻れないかもしれないけど、戦争のない時代に飛ぶらしい!」

とリーダー。


結城と岩木、さおりは、せっせとタイムスリップする装置を設置している。そうして装置が出来上がった。


戦死したものも居たが、負傷しながらも助かった生徒たちが不安な面持ちで、教室内に立ち上がる。


「あ、雷だ」と斉藤。


「今日が雷雨の日だからね! いくぞ、タイムスリップ!!」岩木。


ガラガラガラガラガラ!

ピッシャーン!


雷が教室に落ちる。


みんなはタイムスリップ出来たのか? それは戦争のない時代なのか? それは我々読者には一切分からない。なぜなら、物語はここで終わりだから!


(完)

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