第32話

そのまま、美鈴の体中にキスをし、とうとう、椎野は自らの男根を美鈴の中にうずめる。


めりめり


処女膜の割ける音。


「いた、痛いよ、お父さん」


感じたことのない痛みに椎野にすがりつく美鈴。


「すぐに気持ちよくなるから」


ずっずっ


鈍い音がする。深くキスをしながら、美鈴は椎野の男根で突かれまくる。


はっはっ


美鈴の悩ましい吐息。家の外では相変わらずマスコミが騒いでいる。


「愛しているよ。美鈴。お前はちゃんとした人間だ。Kissしてボンバー、素敵だよ」


そうして、しばらく美鈴の中に自分を突き続け、椎野は果てた。


二人の子供の誕生である。


二人はマスコミの前に出た。記者会見。椎野と美鈴が並んで、座席についている。マスコミのマイク。


「クローンなんて作っていいんですか?」


「クローンなんて、人道に反したものじゃないですか?」


手厳しいマスコミの質問群。それは二人への非難に近い。いや、正確には、椎野への非難か? 並んだ椎野と美鈴にたかれるマスコミのフラッシュ。パシャパシャ。


椎野と美鈴は籍を入れた。それはそれでまた、マスコミでニュースとなった。


「愛しているよ。美鈴。岡部涼花のクローンだからじゃない。お前は愛されるべき人だ。可愛く愛らしい美鈴」

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