イマを胸に

第7話

何度拭っても溢れ出す涙が

ポロポロと零れ落ちる

とまらぬ涙はいろんな思いの

詰まった暖かく優しい涙


『私は生きたい』そう願う

『私に時間をください』強く願う


神様は残酷だこんないい子を

僕と引き離すなんて


『どうして』『なんで』って

何度、自問自答したのかなぁ

まだやりたいこと沢山あるのに


『どうして時間はとまらないの?』

『どうして神様は私を選んだの?』


もどかしい思いが胸をつかえる


『どうか助けてください』

『どうか一緒にいさせてください』


何度願っても叶わぬ願い


『私のこと忘れないでね』

そう一言一言伝えるように

みんなの顔を見ながら呟く

涙を流した笑顔でそっと呟く


『私の分まで幸せになってね』

キミがいなきゃ意味がない


『愛してる』そんな言葉で

片付けられない絆がそこにある


『サヨウナラ』


何度流してもとまらない涙

ポロポロと流れ落ちる

とめてもとめても流れる涙は

それは心の悲鳴を表わす


『私はまだ死ねない』そう願う

『私はまだ死にたくない』強く願う


神様はいないんですか?

強く願っているのに


『助けて』『生きたい』って

何度、神様にお祈りしたのかなぁ

まだ伝えてないことあるのに


『どうか時間をとめて』

『どうか1分でも長く生きたい』


そんな願いさえも砕け散る


『私がいなくても笑ってね』

そう笑顔で言ったキミは

沢山の花に囲まれながら

星が煌る空へと旅立った


『笑顔のキミを見ているよ』

キミが居ないのに笑えない


『愛してる』これからも

これからもずっと永遠に愛してる


『ありがとう』って涙で濡れた

笑顔でそっとキミに呟く

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