第68話
わたしは、姫ではない。
一応、幹部という肩書きを持っている。
それなりに喧嘩もできるし。
だけど…………姫をつくる?
妃愛を?あの子も木崎財閥のご令嬢。
その子を暴走族の姫になんて……。
そんなことできるわけがない。
『チッ、俺は反対だから。』
『翔馬、あの子は違うよ。』
『んなの、わかんねえ。反対だから。』
『翔馬』
『反対、絶対に認めねえ』
『翔馬、悠妃がいうようにあの子は
他のこと違うと思うよ?だからさ』
『俺は認めねえから。』
そう言って、出て行ってしまった翔馬くん。
妃愛なら大丈夫だと思うけどな。
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