第57話

翔馬くんに教室に送ってもらって


仕方なく授業を、受けることにする。



いまの時間は10時50分。



3時間目の授業中だ。





『ねぇねぇ!!木崎さん!!!』



『ん?』



『瀬川さんと友達なの?』



『そうだよ。』



『そっかー。』



『あの子は優しいから。』



『うん、知ってるよ。』




亜弥美のことを理解してくれてる子が


いることにわたしはビックリだ。



きっと、ムードメーカーなんだろうな


と、わたしは思う。





『4時間目終わったら一緒にお昼たべよ!』



『わたし、帰るんだ。』



『え!?サボり!?』



『そう。わたし、方向音痴だから

下駄箱まで連れてってくれる?

亜弥美には内緒ね。うるさいから。』



『いいけど、じゃあわたしもサボろ!!』



『いいの?授業』

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