第18話

ガラッ。


教室の扉が開く音が聞こえる。



誰か遅刻した人が入ってきたのかな?




『こら!!瀬川っっ!!また遅刻か!!』


先生が遅刻した生徒を叱る。



ん?瀬川……?

瀬川…って瀬川……?


亜弥美かな………もしかして。




『寝坊でーす。ごめんなさーい。』



『早く席に着け!!この遅刻魔。』



『へーいへーい、すいやっせーん。』




こっちに向かって歩いてくる女の子。




やっぱり、亜弥美だ。


この学校に通っていたのは

知っていたけど同じクラスになれるとは

思っていなかったなあ。




わたしの保護者様が手をまわして

くれたのだろうか?なんて思う。




『ん?転校生?ん???妃愛っ!!!妃愛だっ!!ひめかっ!!えっ!妃愛!』



『あやみ?』



『うわー!!妃愛だ!!ひめかー!!うわ〜ん……会いたかったよー!元気にしてた?転校してきたのっ!?』



『ちょ、あやみ苦しいって。』



マシンガントークのごとく

私に抱き着いて話しかけてくる亜弥美。



変わってないな、って思う。



私の大好きな、亜弥美。

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