今日も病院へと向かう準備をする。

俺が朝妃のことや、

妃愛のことを話してからは

親父の考慮があって

俺の仕事を竜妃や雅妃が

手伝ってくれるようになった。

未だに慣れない。

跡を継ぐ俺の仕事を

分担することが、正しいのか。

わからない。

竜妃：「病院の時間？」

竜妃から声を掛けられる。

書類の仕事をしていたのか

若干、疲れているように見える。

妃響：「ん、そう。病院だね。」

竜妃：「悠妃は？病院で会ってる？」

妃響：「悠妃は…病院来てるよ、毎日ね。そのあと…愛妃行ってるんだろうね。」

竜妃：「妃響兄から言ってよ…悠妃に。そろそろ家に帰って来いってさ。」

妃響：「言いたいのは山々だけど会わないんだよ。上手くタイミングずらしてるのかな。俺が行く時間には居ない。」

竜妃：「…………そっか、わかった。」

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