第656話
side 郁人
好きで好きでたまらないことを
知っている俺たち兄弟。
だから、なにも言わないでいるけど
裕貴は希美ちゃんに勝てないと思うぞ?
惚れたもん負けって言葉がぴったり合う、
裕貴。もうやめたほうがいいんじゃないか?
負けは見えてるのにアホなのか?
『はぁ、やってらんないわ。
迎えにいってくるわね。』
迎えに?いくって?悠太って子を?
裕貴の顔は不機嫌そのもので笑える。
連れてくるのはいいけど裕貴やばいぞ。
人に見せれる顔をしていない。
兄貴は面白いのか、笑いを堪えている。
ちなみにいえば親父も笑いを堪えている。
智哉と雄介は裕貴を視界にいれない
ように頑張っているが肩が震えている。
『連れてこなくていい!!』
ついに、裕貴が切れた。
あちゃーなんて思ってしまう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます