第635話

side 敦史



兄貴の視線は俺と智哉に向いていて。



おれたち?なんて思う。


なにかしたっけ??



考えるがわからない。




『母さんは心臓発作で亡くなった

わけじゃないんだ。隠してきてごめん。』




心臓発作じゃない?どういうこと?


なにか悪い病気だったのか?




母さんのことは好きだったから離婚して


ショックだったし、亡くなってから


立ち直るのに時間がかかったんだ。



おれは、まだ子どもで親父を責めた。




裕貴兄はおれと智哉を捉えていて


言うのを迷ってる様子にみえる。




『兄貴?なんだよ?教えてくれよ。

おれたちも、もう子どもじゃないぜ?』



そうだよ、兄貴。子どもじゃないんだ。



親父だって裕貴兄と疎遠になってから


ずっと仲直りしようと頑張ってきたんだから。

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