パパの背中

第615話

パパの背中におんぶされる。




こうやってパパの背中にのるのは


小さい時以来で懐かしい。




パパの体温と歩く振動でわたしは


パパの背中で寝てしまった。




何年ぶりだろうか、こうして


ゆっくり話したのは。




また、前みたいに家で暮らしたい。




そう、わたしは願う。


だから脳腫瘍には負けないよ。



今は1人でパパを独り占めできる。




パパはわたしのお兄ちゃんじゃなくて


大切なパパなんだ。大好きなパパ。

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