第341話
『そうなんだよ〜、文化祭で歌ったら
ファンクラブできちゃって。いまじゃ
荷物持ち専用の子がいるの。』
『あら、罪な女ね〜〜。まぁ、わたしも
同じだったけどねぇ。親子は似るのね。』
『え?ママも?荷物持ち専用?』
『パパがね、荷物持ち専用だったの。』
『ええええ!?パパが!?荷物持ち?
この厳つい顔して荷物持ち?嘘でしょ?』
『嘘じゃないわ〜。パパったらね、』
もう、やめてくれ。恥ずかしいだろ。
おれの悪事だ。恥ずかしすぎるだろ。
『わたしのことが大好きでね。』
もう、やめてくれよ。
のん、やめてくれって。
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