第215話
美緒菜はなにもしてこない。
とうとう参ったか、なんて安心して眠る。
そしてその日も悪夢がやってきた。
俺の足に痛みがはしる。
イテッ、気にすることなく眠る。
再び痛みが襲う。なんだ、なんだ?
目をさます。
全身真っ白姿の格好をした人が
俺の目の前に立っている。
こわい、こわすぎる。
近づいてくるお化け。
痛みがます足。
ギャアアアア!!!と叫び
お化けを振り切り全力で逃げる。
追いかけてくる白いお化け。
こわい、こわすぎる。
深夜の家に俺の叫び声と泣き声
逃げる足音が響く。
そして、怒鳴り声が響き渡る。
『将浩!!!いい加減にしろ!!!』
『ねてるんだぞ!!!』
『迷惑だ!!!』
だって、だってお化けが。
俺の元に近寄るお化け。
もう恐怖から足が動かない。
兄貴が俺の元へとやってくる。
『ヒイイイイ』
そう言って竦む兄貴の足。
『キャアアアアア』
叫ぶ姉の声。
『なによ、キャアア』
母親までも悲鳴をあげる。
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