第213話
夜、体の上を歩くもので目がさめる。
俺の体の上に大量のゴキブリが
歩いていたんだ。
ギャアアアアと、叫ぶ俺。
立った瞬間にぐにゃりとなにか踏んだ
感覚がして恐る恐る視線を向ける。
俺の足に潰されたゴキブリの死体。
そして、さらに叫ぶおれ。
ギャアアアア!!!!!
不覚にも涙が出てきて号泣。
『なによ!こんな時間に叫んで!!
いい加減にしなさい!!!』
怒る、母親と泣くおれ。
兄弟全員が起きてしまった。
『なんだよ、将浩。寝てるんだけど。』
姉貴も兄貴もみんなおれに怒る。
だって、だってゴキブリが。
もう、涙はとまらない。
ぐにゃりと踏んでしまった。
感触が気持ち悪すぎて。
『まさにい、ないてるの?』
まだ5歳だった恭吾も起きる。
時刻は深夜2時半だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます