第184話
そんな後悔から14年がたった。
向日葵の花みたいな咲美ちゃんが。
成長するにつれてどんどん
美緒に似てきて。
それがまた可愛らしくて。
咲美ちゃんが小さかった頃。
なおちゃん、なおちゃんって
わたしの後をついてくる。
はじめてのおつかいに行かせたのも私だ。
週1回の割合で泊まりにきていた咲美ちゃん。
だから、泊まりに来る日に買い物をして
内緒でお菓子を買ってあげたりして。
美緒の分まで可愛がってきた。
はじめて歩いた日、それは
とても泣けて。
ああ、あの小さな咲美ちゃんが
歩いてる。歩いてるよって。
ここまで成長してくれるとは
おもってもなかった。
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