第171話

神様はいないみたいだ。



3時間待って結果が告げられる。


どうかいい結果でありますように。




『余命半年です』




なにを、言っているの?


先生、嘘でしょ?



他の病院でもそんなこと

言われなかったのに。


嘘って、言って。




咲美ちゃんから笑顔が消える。


その目に光はない。




『先生!嘘でしょ!!!』



『残念ながら本当です』



嘘を言っているようには

聞こえなかった。




どうやって帰ったか覚えていない。


会話はなかった気がする。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る