第137話

side 裕貴



ぼんやりと車を運転する。



春だというのに雪が降って寒い。




もうすぐ赤ちゃんがうまれる。


本当だったら家族みんなで誕生を

待つはずだった。



瑛音と名付ける予定の赤ちゃんが

もうすぐうまれる。




家族がたりない。


咲美愛がいないんだ。




喜んでくれると思ってた。




咲美愛は複雑そうに言った。


『そっか、おめでとう』



『ヤキモチか?』


『はぁ?そんなわけー』




喜んではくれなかった。





小さい子が好きな咲美愛。


だから喜んでくれると思ってた。




妹や弟をほしがっていたから。

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