第113話

恭吾が仕事帰りにやってくる。



仕事でクタクタだろうによく

きたなあ、なんて関心してしまう。



『ねえちゃんいる?』



『おう、いる。あがれよ』



『お邪魔します』




美緒ちゃんが顔を出す。


『恭吾………』



困惑顔の美緒ちゃん。


『仕事は?』




『終わったから、きたんだろ?』



『そっか、そうだよね。』



恭吾は美緒ちゃんのまだ

膨らんでいないお腹をみつめる。



『なに、考えてるの?』


『ほんと、信じらんねえんだけど


『裕貴以外にも知られたらどうするの?』



『説得する。』



『裕貴も説得できてないのに?

は?笑わせるなよ。』



『笑わせてなんかない。真剣よ。』



『ばかなの?』



『恭吾がバカと思うならそれでいい』



2人の言い合いが続く。

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