第67話

学校で拓望とすれ違う。


目すら合わせてもらえないし

わたしは睨まれてしまう。



わかっていた、はずなのにな。


拓望を傷つけてることなんて

わかっていたはずなのに。



苦しいよ、拓望。


ずっと一緒に過ごしてきたのにね。

こんなに簡単に壊れちゃうんだね。



前みたいに2人で笑いたいのに

もう無理なのかなぁ。



3月まではこの学校に通うことが

決まっている。


進級と同時に、転校しおばあちゃんの

家の近くの付属高校のある中等部に

転校がきまった。



もう、拓望と廊下ですれ違う

ことはきっとないだろう。


ねぇ、拓望?おこってる?

おこってるよね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る