第4話

そう、ストイックなんだよな。



一緒に暮らすようになってわかったけど

練習や勉強、行事ごと…


一切妥協しないで、

妃愛が納得するまで取り組んで

完璧なものを求める妃愛。



一方の悠妃は


ダンスは楽しむものっていう

スタンスで取り組んできて

ダンスの大会前の練習とかは


子供の頃から手を抜いてきた。



ーーー…だから、いつも翔馬に負けていた。



正反対なんだよなあ…性格が。



ついでにいうと

朝妃兄と妃響兄も子供の頃から

ダンススクールに通っていて

学校もダンスクラブに入るくらい

熱心に……取り組んでいた、という。



妃響兄いわく


朝妃は楽しければいい

っていうタイプでよく揉めたと。


妃響兄は自分が納得する技術を

習得できるまで練習するタイプ。



正反対だったと。



そのまま、受け継がれている…。



妃響:「俺は妃愛の気持ちよーくわかるからなあ…うーん、口出ししたら怒るだろうし。俺が、そうだったから。」


燈妃:「妃響兄に似てるもんなあ…」

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