1.
第2話
「
放課後、家に帰宅してソファに座りながらテレビを見ていると、買い物から帰ってきたらしい母親が袋を掲げて聞いてくる。
「…」
帰ってくるなりいきなり塾の話をされ、ため息が出そうになるのをグッと堪える。
普通、家に帰ってきたら、まず『ただいま』とか『おかえり』とかそういうやり取りをするはずのものをすっ飛ばしている母親は怪しむような視線を向けているのが、顔を見なくてもわかる。
ていうか、それ朝も聞いてきたよね?
今朝も、今日塾があるの?とかなんとか…。
何度も同じことを聞いてくる母親に少しうんざりしながら答える。
「行くって…。なに?」
「何って、光がテレビなんか見てのんびりしてるからでしょう?」
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