08.いくぜ、再び

第8話

薫はカーテン越しに

大歓声に遭遇し、

唖然とする。


さすがドーム

2万人の歓声は

だてじゃない。

薫の観たこともない

異常事態だ。


腰がひけ

再び幕に引っ込もうとする

薫。


「いくぜ、ベイビーでしょ!」

マネージャーが押し返す。


「まぁじか!

この歓声の中

踊るの? 俺おかま状態だけど」


「まぁじ! よ

さぁ! 朱理!

奇跡の復活を遂げて!」


マネージャーが

どん! と

薫をステージに押した。


「まぁじか!」

小声で叫んで

薫はステージの

中心に。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る