第14話
にこり。
満面の笑顔で彼が差し出してくれたのは、アルミのパッケージの鉄分のサプリで。
…あの、あの、これも、良かったら。
ベンチの傍らに置いていた、彼のお店のロゴが入っている、ビニール袋。
そこから、鉄分入りのドリンクやアメやタブレットが出てきて、尚更、真実を話しづらい…
どう、しろ、と…?
…え、てか。
どして、こんなにやさしくしてくれるんだろう…?
疑問がカオに出ていたらしい。
「…あー!決して決して!!シタゴコロなんて、ないっすから!!」
両手のひらを激しく振りながら、びしり、と、宣言をした、彼。
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