1.

第1話

瀕死の状態、で。



とにかく、なにか。



冷たい、水、



冷たい水が、飲みたい…



ほんとうは、あと1歩だって歩きたくないけれど。



一人、いや、どのみち。独りなんだから、自分で動くしか、ない。



自販機も置いていない公園、って、どーなのよ?!



誰にともなく、悪態をつきながら、公園のわきにある、コンビニ、へ。



普段の行きつけのコンビニだから、醜態を晒すのは激しく避けたい、けれど。



緊急事態だから、仕方がない。



いつものあの、店員さんが居ませんように…



祈りながら、自動ドアをくぐった。




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