rino(作家予備校)

青い風船

第32話

そよそよ そよそよ

風の吹く中で


ゆらゆら ゆらゆら

どこに辿り着くだろう


君が手放してしまった

あの青い風船は


空の青に混じるよう

小さく 小さく

遠く 遠くなって行く


泣きじゃくる子に

宥める母

優しい手の温もりに

安らかに眠りにつく


君が手放した風船は

きっと空から

いつまでもいつまでも

君を見ているさ


君をずっと

守ってくれるさ


By 小さな貝がら

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る