本当は…

第16話

あなたが痛いくらい

悩んでても

あなたが泣いていても


その涙

拭うハンカチにも

涙の雨を

遮る傘にもなれない


ちっぽけな自分


私は何の為に

生まれて来たのか


何の役にもたたない

誰の役にもたたない


優しくしたい気持ち

溢れる程あるけど


私が語れば語る程

あなたは遠く感じて

遠くから嘲笑われて


ちっぽけで

小さい自分が

馬鹿馬鹿しくて

嫌になる


なんの魅力もない

自分自身が嫌になる


本当はあなたが心配で

本当は

あなたが大好きなのに


言えない言葉の行方

どうなるのだろう?


By 小さな貝がら

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る