私はすぐさまアパート前の診療所に向かった。


周りから聞いた話、あの診療所は超能力の事での相談も受け付けてくれるらしかった。


受け付けのお姉さんから呼ばれ入った部屋にはなんとも冴えなそうなおじさん。いやお兄さん?髪ボサボサ。ワイシャツクシャクシャ。

見た目がだらしなさすぎて年齢がよくわからない。


その医者は三島兼治ミシマ ケンジといった。


「えー、今日は?どうしたんすか?」


めっちゃ適当。


色々思う所もあるがとにかく今は自分の能力のこと、最近あった出来事を話していく。



「ふーん…unknownね…。

猫が飼いたいと言えば猫が出て、唐揚げ食いたいと言えば鶏が出てくると…。で今日は結界が張ったように水を弾いた。」


『はい。私は無能力者ではないのですか?』


「んー、なんか他に言わなかったか?願望みたいな…〇〇になりたい!みたいな。」


『願望…。』



正直座右の銘である有言実行に乗っ取り願望と言うか誓いみたいなものはそこらへんの丘で言いまくっている。

それよか敬語が取れてる事を指摘した方がよいのだろうか。

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